「御曹司のエリート王子様が落ちこぼれの私と結婚するなんて…」
大学の卒業式当日、数年ぶりに会った従兄の柊から突然プロポーズされた璃乃。同じ国内有数の企業である五十嵐グループの人間なのに、柊はアメリカの大学を飛び級で卒業して一族の中でも一目置かれていて、一方の璃乃はなんの取り柄もない落ちこぼれ……。
なぜ柊が自分を選んだのか分からないまま、璃乃は両親を安心させたくて柊のプロポーズを受け入れる。
「好き」とまっすぐに気持ちをぶつけ、璃乃を溺愛する柊。璃乃はそんなにふさわしい人間になりたいと思うのに、料理も掃除もなんでも完璧にこなしてしまう柊を見て自信をなくしていく。
「私って柊ちゃんに必要な人間なのかな……」
不安が募る中で開催された五十嵐家の総会では親戚から結婚を大反対されてしまい……!?
結婚から始まる真実の愛の物語――